『一貴山夷巍寺周辺の歴史散歩』
日時・場所
平成26年10月

 〜修行と念仏の場:夷巍谷、「昔、二十坊あり」(筑前国続風土記)〜
久米、野北、彦山周辺の散策

一貴山夷巍寺: 怡土七ヶ寺とは千如寺、霊鷲寺(染井)、金剛寺(上原)、小蔵寺(白糸)、楠田寺(東)、夷巍寺、久安寺(吉井の浮嶽神社)を指しますが、寺として現存するのは千如寺のみです。夷巍寺は聖武天皇の勅願により清賀上人が建立(南北朝時代?)したと伝えられていますが、一貴山の合戦で廃寺となり、現在は仁王像が残るのみです。

大師講:かつては天台宗(真言宗、密教系の神祇祭祀も一部混入?)の仏場であったが、現在は八坊の末裔の各戸が毎年11月24日、天台大師、智顕の肖像を飾って祭典を行います。

夷巍谷の堂宇伽藍:夷巍寺八坊(八坊13軒)が伝えられる。政所坊(徳田家)、寂照坊(川邊家)、大教坊(久我家)、寂光坊(青木家、川上家)、門前坊(有田家、山中家)、覚門坊(山中家、波多江家)、華蔵坊(波多江家,2軒)、尊厳坊(関家、2軒)の八坊が伽藍を並べた。七ヶ寺の一つの久安寺にも同様な坊があったと思われます。

銅造菩薩形坐像:高麗時代(918~1392)の制作で、夷巍寺に旧蔵され、無量院に祀られていたが、現在は福岡市博物館に寄託されています。

仁王門: 宝永5年(1708)建立。弘化3年(1846)再建。町指定文化財。「築陽記」(宝永2年)に既に仁王門の記録が見えます。このことから制作年代は宝永年間よりもさかのぼる。

仁王像(金剛力士像): 香蘭守護の神。阿形、吽形ともに約280cm。宝永6年(室町時代)の制作か?

大田神社:一貴山の氏神であり、祭神は大田命(猿田彦の後裔)、猿田彦命、神功皇后、天目一箇神(山の鍛冶の神、神功皇后が祀る。一箇=一貴の誤記か?)。境内神社には愛宕神社(火伏の神、姪浜の愛宕神社から勧請)。

宝満神社(片峯):上深江58番地 建久8年(1197)建立。祭神は玉依姫命。 原田種直が太宰府の宝満宮から勧請。

宝満宮(河原):上深江1008番地  祭神は玉依姫命。天降(あもり)神社(石崎):創立年不明。 祭神は瓊瓊杵尊、菅原大神


仁王像(吽形)

仁王像(阿形)


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