『怡土・志摩万葉旅行』
日時・場所
平成26年10月

 ・日時:平成26年10月2日(木)15:~16:30
 ・場所:伊都文化会館研修室
開催目的

万葉集は現存する最古の歌集であり、全20巻、4516首が万葉仮名と呼ばれる漢字で記載されています。その巻15には天平8年の遣新羅使人の歌が145首あり、内13首が糸島で詠まれたものです。苦しい旅の中の望郷妻恋が私達の郷土、加也山や能古の海を背景に詠われ、現在その故地に歌碑がたてられています。糸島半島で詠まれた万葉集を学び、当時の時代背景や詠み人の心にふれることを目的に糸島市二丈深江にお住まいの万葉集研究家であり、「筑紫万葉旅行の会」主宰の稲田宰氏をお迎えして講演会を開催しました。
・講師:稲田宰氏
 薬剤師
 「筑紫万葉旅行の会」主宰 ~平成4年から138回実施されています。
 大阪大学で犬養孝教授に学び、犬養万葉「万葉のいぶき」を受け継ぐ万葉集研究家として広く講演活動をされています。

・聴講者:糸島魅力見つけ隊ネットワークと糸島ふるさとガイドの合同講演会として開催

講演会の概要

同氏の著書「万葉の愛をたずねて」~ 甦る犬養万葉のこころ~をもとに怡土・志摩万葉旅行として講演していただきました。
天平8年(736)の遣新羅使人が志摩郡韓亭(唐泊)、引津亭(引津湾)で詠んだ歌、その他の引津の万葉歌、深江鎮懐石八幡宮の山上憶良による神功皇后の鎮懐石伝説を詠った九州最古の万葉歌碑について講演されました。

「万葉集は声にだして、詠まれたその故地に赴き詠めば、当時の万葉のこころにふれることができます。巻15遣新羅使人の歌は現存する最古の紀行文であり、詠み人の深い愛や旅の苦しみがその景色に詠い込まれています。」と先生の澄んだお声で詠まれる万葉の歌に、その風景に親しんでいる我々聴講者は深く聞き入ってしまいました。

深江鎮懐石八幡宮の山上憶良の歌に詠まれる深江駅家跡と古代官道遺跡が『塚田南遺跡万葉公園』として整備されたのも稲田氏のご尽力のたまものであり、その経緯も話されました。


「草枕 旅をくるしみ恋おれば 
加也の山辺に さ男鹿なくも」(奥)
梓弓 引津の辺なる 莫告藻の花 採むまでに
逢はざらめやも 莫告藻の花(手前)

講師の稲田宰氏

鎮懐石八幡宮
山上憶良の万葉歌碑


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