九州最大の芭蕉の句碑
日時・場所
平成24年10月3日

 加布里神社 加布里544
加布里神社(天満宮)に梅香塚と呼ばれている大きな句碑があります。
「梅が香にのっと日の出る山路かな 」という芭蕉の句が刻まれています。書は江戸時代後期の漢学者であり歌人でもあった大隈言道(1798~1868)の手になるものです。碑が作られたのは安政6年(1859)頃で子負ヶ原の万葉歌碑(鎮懐石八幡宮)とほぼ同時期ではないかと云われているがはっきりしません。石碑の高さは240cm、幅175cm、台石の高さは40cmあり、昭和になってさらに90cmの台石がもう一つその下に置かれ、総高は370cmにもなります。これは九州に200を越す句碑がある中でも最も大きなものです。碑陰には、蕉門四世として、圓崖ほか9名の名が見えます。芭蕉は実際には九州の地に足を踏み入れたことはなく、この句碑は全国に散らばる芭蕉の弟子達(筑紫俳壇)による追善供養として建立されたものです。

さて、表題の梅香塚の一句は「炭俵」所収の冒頭に出てくる句で、元禄7年、芭蕉51歳の最晩年の作です。「のっと日の出る」という表現はおおらかでユーモラスな句趣を漂わせています。

なお、近くの神在地区の牧、旧唐津街道観音堂横には「もの言えば唇寒し秋の風 」と彫られた芭蕉の句碑があり、「秋風塚」と呼ばれています。こちらは天保2年(1831)の建立です。


加布里神社の石段前に案内矢印板

神社境内から漁港を挟んで可也山を望む

芭蕉の九州最大の句碑“梅香塚”
“梅が香にのっと日の出る山路かな”

牧にある句碑"秋風塚“
 “もの言えば唇寒し秋の風”


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